楽天市場の送料無料の話

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    JUGEMテーマ:ネットビジネス

     

     

     

    最近EC界隈でザワザワしてるのが楽天の三木谷社長が導入を公表した「共通の送料無料ラインの導入」ですね。

     

    僕のショップ、Wednesday Bicycle Happy!! も楽天市場に出店しており、何ヶ月か前からアナウンスされていた内容ではあるのですが、実際に発表されてしまい、結局このまま実施されてしまうのかと諦めにも似た気持ちです。

    アナウンスされたときに何百という反対意見がコメントされていたのにも関わらず、全く聞き入れてもらえないんだなと。

     

    ああ、これが楽天市場かと。

    とても残念です。

     

     

    そもそもこの「共通の送料無料ラインの導入」とは何なのでしょうか

     

    今日はこれについて説明しながら、それがどれだけ無理な要求だったかをお話しようと思います。

     

     

     

    さて、「共通の送料無料ラインの導入」かんたんに説明すると、

     

    店舗ごとに統一感がなくお客様にとってわかりにくかった楽天市場の配送料を、税込み3,980円(税率10%なら税抜3,619円)以上のお買い物で送料を無料にする。

     

    という施策です。

     

     

    この無料分の送料は完全に店舗負担です。

    楽天市場は一銭も出してくれません。

     

    お買い物をするユーザーにとっては、一見して送料が無料になるというメリットしかないように見えますよね。

     

     

    問題になっているのはとにかくこの配送料です。

    例えばマグカップを一つ、千葉県から都内に送るのに、ヤマト運輸さんでいくらの配送料がかかるかご存知ですか?

     

    定価で907円(税率10%なら924円)です。

     

     

    では来年以降送料無料ラインが導入されたとして、例えばマグカップを含む4,000円分の商品をお買い上げいただいたら、利益はどうなるでしょう。

     

    楽天のスタンダードプランで出店しているとして、

    • 売上高の4.5%がシステム使用料
    • 売上高の1%がユーザーに付与されるスーパーポイント
    • 売上高の0.1%がセキュリティ保全のためのシステム利用料
    • 売上高の3.5%が決済手数料
    • アフィリエイト経由の売上は売上高の最低2.6%がアフィリエイト利用

     

    など、最低でも10%前後が楽天市場への手数料として控除されます。

    それ以外にも、毎月の出店料は残った利益から出さないといけません。

     

     

    4,000円の商品の原価が60%だとして、経費を引いて利益がどうなるかをざっと計算すると、

     

    • 売上 4,000円​
      • 商品原価 2,400円
      • 楽天からの控除 468円
      • 消費税 363円
      • 梱包資材 88円
      • 送料 924円

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    • 利益 -243円

     

    と言うことで、見事に赤字です。

     

    もちろん、原価率の低い商品だったらとか、配送料をもっと抑えられる商品だったらとか、赤字を回避する可能性はあるのですが、

    むしろ遠方のお客様だったらとか、少し大きめの商品をご購入で梱包サイズが大きくなったらとか、配送料がもっと高くついてしまう可能性のほうが高く、赤字が拡大するのを避けられそうにありません

     

    送料無料の最大サイズは160サイズとアナウンスされていましたが、160サイズの千葉県から都内への配送料は2,068円(税率10%)ですよ。

    もし沖縄県への発送なら4,158円にもなるんです。

    これを無料にするとかどんな慈善事業ですか。

     

     

    楽天市場からは楽天スーパーロジティクスを利用し、格安な配送料で配送できるように整備しますというアナウンスをされていますが、

    これは商品を楽天の物流倉庫に預けて在庫管理から出荷まで一任するサービスで、むしろその管理料などがかかり別の経費がかかってしまいます。

     

    つまり楽天からは何も救済がないまま、この一方的なルールを押し付けられているということで、問題の本質はそこにあります。

     

     

    楽天市場はユーザーのため、出店者のためを謳いながら、常に楽天だけが儲かるシステムを出店者に押し付けているのです。

     

     

    当然、ショップは自己防衛しなくてはいけません。

    どうなるかというと、販売価格への転嫁です。

    これはたくさんのショップが検討中の対策として様々な場で言及されていることで、実際に起こる可能性が高いです。

     

     

     

    もっと具体的に言うと、僕が検討しているのは一商品あたり300円程度の値上げです。

    そうしないと無料配送分の経費を生み出せません。

     

    先程の4,000円の売上の例えだと、平均して2〜3点程度のお買い上げで4,000円になるかなと言う感じなので、送料を補うには1点につき300円もらわないといけないということです。

     

    自ショップや他モールとの価格差は出てしまいますが、それでも楽天で購入したいというお客様がいるならしょうがないでしょう。

    楽天市場のユーザーはポイント利用が目的のお客様も多いので、もしかするとその価格差はユーザーにとって目を瞑れる範囲かもしれません。

    もしその価格差が納得できないということなら、自ショップでご購入いただければと思います。

     

     

    Wednesday Bicycle Happy!! としては、送料無料ライン導入と同時に値上げは実施します

    しばらくは効果測定をしたいと思いますが、楽天の売上が立たないようなら撤退ですね。

     

     

     

     

    というわけで楽天市場の「共通の送料無料ラインの導入」についてお話してきました。

     

    はっきり言って楽天市場の悪手だと思います。

    長期的に楽天市場の衰退を招くのは間違いないですね。

    大体この配送料に対してシビアになってきたこのご時世に、三木谷氏は何考えてるんでしょうね。

     

    もう文句しか出てこないのでこのへんで・・

     


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